秋は台風シーズンです。皆様も台風が近づいた際には、被害にお気を付けください。
そして台風が近づいてくるとき、空に現れるダイナミックな雲を仰ぎ見ると個人的に思うことがあります。

「あの雲の向こうにラピュタがあるんだ」…私だけではないはずです。ラピュタで連想するものは「飛行石」「パズーとシータ」「ムスカとバルス」そして「ロボット兵」です。特にロボット兵は物語の導入部ではミステリアスな存在、ラピュタへ舞台を移すと庭園とラピュタを守る存在…から一転し、たくさんのロボット兵が強力な兵器となり物語の最後は一体だけ残ったロボット兵が独特の哀愁を漂わせていました。このロボット兵、ざっくりと真似るだけなら今の技術でも出来るのではないか…と考えるのですが皆様はいかがでしょう?もちろんレーザー兵器もシータの護衛機能もありませんが、歩くことや飛ぶこと、そしてヒタキの巣を守るくらいは出来るのではないかと想像するのです。もし、ラピュタのロボット兵を造ろうとした場合、現行の法律でどのようなハードルがあるのか考えてみましょう?

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ロボット兵を定義する

ロボット兵は飛びます。その場合に航空法ではどのように扱われるのでしょう?単なるラジコンのようなロボットと言うには高級すぎますね。まぁ価格が高いか低いかは法律の知るところではないのですが、基本をおさえておきましょう。よく「ラジコンヘリとドローンは何が違うの?」と問われることがあります。ドローンあるあるですね。ちょっと簡単にまとめます。

・無人の航空機という大きい意味では、あまり違いはない
・ラジコンヘリは無線で操縦されたヘリコプターという狭い意味の呼称
・ドローンは回転翼だけでなく、固定翼も含まれる
・ドローンは自律飛行が可能で、操縦の一部またはほとんどを飛行体自らが行う

こう解釈できます。私たちが使う多くのドローンはプロポで操縦していますが、多くの制御が自立していますのでドローンです。逆にトイ・ドローンと呼ばれる玩具の中には、操縦を全て自分で行い自立していなものがあるので、あれはラジコン・マルチコプターが正しい呼称なのだと思います。では基本をふまえてロボット兵を見てみましょう。

・(飛ぶ時があるため)航空機である
・搭乗者が確認できないため無人機である
・ロケットエンジンに似た推進力を使った固定翼機である
・操縦者が確認できないため自立していると考えられる

と、なります。ほぼドローンの条件を満たしていると考えられます。ロボット兵の推進力ですが、ジェットかロケットか非常に迷いましたが、雰囲気から察するにロケットとさせていただきました。

ロボット兵には改正航空法が適用される?


そもそもラピュタの技術を日本国の法律にあてはめるのはどうか?という話ですが、ロボット兵をつくる際には必要です。ただロボット兵は歩いている時も多いので、歩行やその他「非飛行時」は通常のロボット扱いで大丈夫かと思います。飛行時のみ航空法が適用されると考えた方が合理的です。改正航空法で無人機を、こう定義しています。

「飛行機、回転翼航空機等であって人が乗ることができないもの(ドローン、ラジコン機等)のうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(200g未満のものを除く)」

と、言うことは飛行を目的とした場合にロボット兵はドローン扱いになる。ということですよね。ドローンの技術は軍事から発達したことを思うと、当然の結果なのかもしれません。やはり悲しいロボットなのですね・・・。

あれ?ちょっと見逃してしまいましたが、物語の中でシータがロボット兵に抱えられていましたね。飛びはしないものの、これは「搭乗」になるのでしょうか?先ほどの文中には「人が乗ることができない」と書かれています。どういう形にせよ乗ることが出来れば通常の航空機だろうか?色々迷った結果、日本国で造るロボット兵は「人は乗らない」と割り切り、ドローンとしましょう。

ロボット兵開発のハードルは高い

航空機扱いになると、許認可が複雑になり、ロボット兵の開発のほかに複雑な許認可という洗礼が待ち受けているのです。ここではそれを避けて通ることにしましょう。しかしロボット兵をつくる場合、ロボット自体の開発と空を飛ぶ装置の開発という2つの山を登る必要があります。現実に即して考えると「ロボットチーム」と「飛行チーム」にわかれて開発した方が良いと考えます。さらに飛行チームには「推進装置の燃料は何にするか?」と「ロボット兵の透明な羽をどうするか?」という問題があります。現代の技術では困難が予想されるうえ、どのようなエンジンを使うかで許認可を受けなければならない事態も発生します。ロボット兵ひとつ考えるだけでラピュタの技術力の高さと開発者の努力がうかがえますね。

アニメのメカにはドローンの仲間がいっぱい

もし、あなたが様々なハードルを乗り越えロボット兵を完成させた場合、恐らくドローン扱いになると思いますがテスト飛行前に法律の専門家に聞くことをお勧めします。しかし、いきなり実物大を完成させるというのは無理なので、模型からつくると良いかも知れませんね。模型の場合はドローン扱いが妥当ですので、改正航空法と照らし合わせて飛行させてください。

さて「天空の城ラピュタ」に出てくるロボット兵を、現実的に考えてみましたがいかがでしょうか?こう考えると他のアニメに出てくるものでも「ドローン」という扱いを受けるメカが多そうな気もします。今の技術をちょっと工夫するだけで作れる可能性もあります。苦労をするとは思いますが、猛烈な嵐を抜けると「ラピュタ」が現れるかも知れませんよ。最後に宮崎駿監督が脚本・演出をしたルパン三世シリーズの「さらば愛しきルパンよ」の中に似たようなロボットが出てきます。これがプロペラ機で開発が容易そうなのですが、リアリティを追求し過ぎると、これは人間が搭乗するものですので、お気を付けください。

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